はじめに
[※ 日本語ページと英語ページを行き来しながら、英語の感覚を捕まえて下さい!]
お正月の朝。
テレビから流れる実況の声、沿道で揺れる大学名の旗、そして家族で囲むお雑煮。
この光景を目にすると、「新しい一年が始まった」と実感する人も多いのではないでしょうか。
日本の正月に欠かせないスポーツイベント――それが「箱根駅伝」です。
正式名称は「東京箱根間往復大学駅伝競走」。
毎年1月2日と3日の2日間にわたり、関東学生陸上競技連盟に加盟する大学の選ばれた選手たちが、東京・大手町から箱根・芦ノ湖までの往復約217kmを、10人のランナーで襷(たすき)をつなぎながら走り抜けます。
この大会は、1920年(大正9年)に始まり、2026年で第102回を迎えます。
100回を超える歴史を持ちながら、今なお多くの人々を惹きつける理由はどこにあるのでしょうか。
箱根駅伝は、単なる長距離レースではありません。
そこには、若者たちの努力と成長、仲間との絆、そして「襷をつなぐ」という駅伝ならではのドラマが詰まっています。
また、正月という特別な時期に開催されることで、家族や地域、そして日本全体が一体となって応援する空気が生まれます。
さらに、テレビ中継の影響も大きく、視聴率は毎年20%を超えるほどの人気を誇ります。
沿道には多くの観客が詰めかけ、選手たちに声援を送る姿は、まさに「正月の風物詩」と呼ぶにふさわしい光景です。
2026年の第102回大会では、どのようなドラマが生まれるのでしょうか。
この記事では、
- 箱根駅伝とはどんな大会なのか
- 第102回大会の特徴
- 出場校やコースの見どころ
- なぜ箱根駅伝は「正月の風物詩」と呼ばれるのか
これらのポイントを整理しながら、初めて観戦する方にも分かりやすく、そして長年のファンにも新たな発見があるように、丁寧に解説していきます。
自己レッスン
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January 2nd and 3rd, 2026.
2026年1月2日・3日。
These dates fall during the traditional Japanese Hakone Ekiden, in which university student runners run along the Hakone course.
この日は、箱根のコースを大学生ランナーが走る、日本伝統の「箱根駅伝」の期間に当たります。
We’re sure there are many people looking forward to this race.
このレースを楽しみにされている方も、大変多いのではないでしょうか。
The 102nd Hakone Ekiden is attracting attention from all over Japan.
「第102回箱根駅伝」は、日本中から注目を集めています。
Imagine this exciting inter-university race that you won’t want to miss.
この見逃せない大学対抗の熱戦を、想像してみてください。
It’s a dramatic race in which university runners, each consisting of 10 people, pass the sash to each other and run the 217-kilometer round trip from Tokyo to Hakone.
1チーム10人で、大学生ランナーがタスキをつなぎ、東京から箱根までの217キロメートルの往復を駆け抜ける、ドラマチックなレースです。
21 teams will participate in the tournament, competing for overall rankings over 10 sections, five on the outbound and five on the return journey.
この大会には21チームが出場し、往路・復路の5区間、合計10区間で総合順位を競います。
This race, in which traditional schools such as Aoyama Gakuin University, Komazawa University, and Waseda University compete fiercely, is truly synonymous with New Year’s sports in Japan.
強豪、青山学院大学・駒澤大学・早稲田大学など、伝統校がしのぎを削るこのレースは、まさに日本の新年スポーツの代名詞と言える存在です。
Just imagine it.
ぜひ想像してみてください。
The tension of the first section, the fierce battle in the mountains of the fifth section, and the drama of passing the sash…
1区の緊張感、5区の山岳での激闘、そしてタスキを繋ぐドラマ…
All of that is packed into this race.
その全てが、このレースに詰まっています。
A New Year’s tradition, the 102nd Hakone Ekiden.
新年の風物詩、第102回箱根駅伝。
Let’s feel the start of the new year together with the runners.
新年の幕開けを、ランナーたちと共に感じましょう。
And for breakfast, we’ll have homemade osechi (New Year’s feast).
そして朝食には、手作りのおせちです。
Thank you for the breakfast.
朝食に感謝。
We appreciate your support and reviews.
応援と評価、宜しくお願い致します。
要点
第102回箱根駅伝は、大学駅伝の頂点であると同時に、日本の正月文化そのものを象徴する大会です。
この大会の魅力は、単なる長距離レースにとどまりません。
そこには、選手一人ひとりの覚悟と努力、チーム全体の戦略、そして「襷をつなぐ」という駅伝特有の精神が凝縮されています。
襷は、単なる布ではありません。
それは、仲間の想いを受け取り、次の走者へと託す「意志のバトン」です。
たとえ自分の区間で苦しくなっても、「次の仲間に襷を渡したい」という一心で走り抜く姿は、多くの人の胸を打ちます。
また、箱根駅伝は「学生スポーツ」であることも大きな特徴です。
プロではなく、学業と競技を両立させながら日々努力を重ねる大学生たちが主役。
その姿に、視聴者は自分自身の青春時代を重ねたり、子や孫の姿を思い浮かべたりしながら、自然と応援したくなるのです。
さらに、正月という特別な時期に開催されることも、この大会の魅力を高めています。
家族が集まり、テレビの前で同じレースを見守る――そんな時間が、世代を超えた共通の記憶となり、箱根駅伝を「正月の風物詩」として定着させてきました。
第102回大会もまた、数々のドラマが生まれることでしょう。
新たなスターの誕生、予想を覆す展開、そして涙と歓喜のゴール。
それらすべてが、私たちの心に深く刻まれ、また一年の始まりに希望を与えてくれるのです。
箱根駅伝は、スポーツの枠を超えた「文化」であり、「行事」であり、「物語」です。
だからこそ、102回もの長きにわたり、多くの人々に愛され続けているのです。
理由
理由1:100年以上続く歴史と継続性
箱根駅伝の始まりは、1920年(大正9年)にさかのぼります。
当時、箱根駅伝は「四大専門学校対抗駅伝競走」としてスタートしました。
主催は読売新聞社、そして関東学生陸上競技連盟の前身である東京高等師範学校などが中心となり、関東の学生陸上界の発展を目的として開催されたのです。
その後、戦争による中断や社会情勢の変化を乗り越えながらも、大会は継続され、現在では日本の学生スポーツを代表する存在となりました。
特筆すべきは、100年以上にわたり「大学生の大会」であり続けていることです。
プロ選手ではなく、学業と競技を両立する学生たちが主役であるからこそ、観る者の心に響くのです。
彼らの姿には、未完成だからこそのひたむきさや、成長の途中にある若者のリアルな葛藤が映し出されます。
その姿に、自分自身の若き日々を重ねる人もいれば、子どもや孫の姿と重ねて応援する人もいます。
箱根駅伝は、まさに「人の心に寄り添うスポーツ」なのです。
理由2:世界でも珍しいレース形式
箱根駅伝は、2日間にわたって開催される長距離駅伝です。
そのコースは、東京・大手町から神奈川県・箱根町の芦ノ湖までの往復、全10区間・約217.1kmに及びます。
- 往路(1月2日):大手町 → 鶴見 → 戸塚 → 平塚 → 小田原 → 箱根・芦ノ湖
- 復路(1月3日):芦ノ湖 → 小田原 → 平塚 → 戸塚 → 鶴見 → 大手町
このように、都市部から山岳地帯までを駆け抜けるコース設定は、世界的にも非常に珍しい形式です。
また、各区間にはそれぞれ異なる特徴があり、戦略性の高さが求められます。
たとえば、1区はレース全体の流れを決める重要な区間。
2区は最長距離を誇る「エース区間」で、各校の主力選手が集結します。
そして5区は、標高差約800mを一気に駆け上がる「山登り区間」。
この区間での走りが、レース全体の流れを大きく左右することも少なくありません。
さらに、6区の「山下り」は、スピードと技術、そして集中力が問われる難所です。
こうした多様な区間構成により、単なるスピード勝負ではなく、チーム全体の総合力と戦略が試されるのです。
このような独自のレース設計が、箱根駅伝をよりスリリングで見応えのある大会にしています。
理由3:正月開催という特別な意味
箱根駅伝が1月2日・3日に開催されることには、深い意味があります。
お正月は、日本人にとって特別な時間。
家族が集まり、ゆったりと過ごすこの時期に、テレビを通じて全国の人々が同じレースを見守る――それが箱根駅伝の魅力のひとつです。
この大会は、単なるスポーツイベントではなく、
- 家族の団らん
- 新年の始まり
- 若者たちの挑戦
といった複数の意味が重なり合う、年始の象徴的な行事となっています。
また、テレビ中継の存在も大きく、1987年からは日本テレビ系列で全区間が生中継されるようになりました。
これにより、全国どこにいても、リアルタイムで選手たちの奮闘を見守ることができるようになり、箱根駅伝は「お茶の間の風物詩」として定着していきました。
さらに、沿道には毎年多くの観客が詰めかけ、選手たちに声援を送ります。
この「応援する文化」もまた、箱根駅伝を特別な存在にしている要素のひとつです。
正月の静けさの中に響く足音と声援。
それは、ただのレースではなく、「日本人の心に寄り添う時間」として、多くの人々の記憶に刻まれているのです。
具体例(第102回大会の見どころ)
出場校とは?シード校と予選会校
箱根駅伝に出場できるのは、20チーム+選抜チームの計21チームです。
このうち、前年大会で10位以内に入った大学には「シード権」が与えられ、予選会を経ずに自動的に出場が決まります。
第101回大会でシード権を獲得したのは、駒澤大学、中央大学、青山学院大学、國學院大學、順天堂大学、早稲田大学、創価大学、法政大学、城西大学、東洋大学の10校です。
一方、残る10枠を争うのが「予選会」です。
予選会は、例年10月中旬に東京都立川市で開催され、関東学生陸上競技連盟に加盟する大学が一斉に出場します。
上位10校が本戦への切符を手にすることができ、毎年熾烈な争いが繰り広げられます。
さらに、関東学生連合チームが1チーム加わり、合計21チームで本大会が行われます。
この連合チームは、予選会で惜しくも敗れた大学の中から、個人成績の優秀な選手を選抜して構成されます。
彼らはチームとしての順位には加算されませんが、個々の走りで大会を大いに盛り上げてくれます。
この「シード校 vs 予選会校」という構図は、箱根駅伝の大きな見どころのひとつです。
安定した実力を持つシード校に対し、挑戦者として食らいつく予選会校。
その戦いは、まさに「下剋上」のドラマを生み出す舞台でもあります。
コース別・見どころ解説
箱根駅伝のコースは、各区間ごとに地形や距離、役割が異なり、それぞれに見どころがあります。
- 1区(大手町〜鶴見)21.3km
スタートの緊張感が漂う区間。各校の流れを作る重要なポジションで、冷静なレース運びが求められます。 - 2区(鶴見〜戸塚)23.1km
通称「花の2区」。最長距離を誇り、各大学のエースが集結する注目区間です。順位が大きく動くことも多く、見応えがあります。 - 5区(小田原〜箱根・芦ノ湖)20.8km
標高差約800mを一気に駆け上がる「山登り区間」。過酷な上り坂が続き、選手の体力と精神力が試されます。ここでの激走は、語り草になることも。 - 6区(箱根・芦ノ湖〜小田原)20.8km
5区とは逆に、山を一気に下る「山下り区間」。スピードとバランス感覚、脚への負担をどうコントロールするかが鍵となります。 - 10区(鶴見〜大手町)23.1km
最終区間。ゴールが近づく中、プレッシャーと疲労の中で走る選手たちの姿に、感動のフィナーレが待っています。
このように、各区間にはそれぞれの「役割」と「物語」があり、どの区間にも注目ポイントが存在します。
観戦する際は、区間ごとの特徴を知っておくと、より深くレースを楽しむことができます。
襷(たすき)が生むドラマ
駅伝の最大の特徴は、「襷をつなぐ」ことにあります。
個人競技であるマラソンとは異なり、駅伝ではチーム全体で一つのゴールを目指します。
その象徴が、選手から選手へと手渡される襷です。
襷には、仲間の想い、努力、そして責任が込められています。
たとえ自分の区間で限界を感じても、「次に託す」という使命感が、選手を最後まで走らせます。
また、箱根駅伝には「繰り上げスタート」という厳しいルールがあります。
一定時間内に襷が到着しない場合、次の走者はチームの襷ではなく「白襷」でスタートしなければなりません。
これは、レースの進行を円滑にするための措置ですが、選手にとっては非常に悔しい瞬間でもあります。
しかし、その悔しさもまた、箱根駅伝のドラマの一部です。
涙をこらえながら白襷で走る姿、仲間を思って懸命に走る姿――それらが、観る者の心を打ち、感動を呼ぶのです。
襷は、単なる布ではありません。
それは、仲間との絆、努力の証、そして未来への希望をつなぐ「命のリレー」なのです。
第102回大会ならではの注目点
近年の大学駅伝は、記録・戦術ともに大きく進化しています。
第102回大会でも、いくつかの注目ポイントがあります。
- 留学生ランナーの活躍
アフリカ出身の留学生ランナーが各大学に在籍し、ハイレベルな走りを見せています。彼らの存在が、駅伝全体のレベルアップに大きく貢献しています。 - トレーニング理論の進化
科学的なトレーニングや栄養管理、データ分析の導入により、選手のパフォーマンスが向上。各校の「チーム力」が問われる時代になっています。 - 新たなスターの登場
箱根駅伝は、無名の選手が一躍ヒーローになる舞台でもあります。第102回大会でも、どの選手が「時の人」となるのか、注目が集まります。 - 予想外の展開
駅伝は何が起こるか分からない競技です。転倒、体調不良、天候の急変など、予測不能な出来事がレースを大きく左右することもあります。
これらの要素が絡み合い、第102回箱根駅伝は、また新たな伝説を生むことでしょう。
テレビの前で、あるいは沿道で、今年も多くの人がその瞬間を見届けることになります。
まとめ
第102回箱根駅伝は、大学生ランナーたちの真剣勝負であると同時に、日本の正月文化を象徴する行事でもあります。
そこには、単なる勝敗を超えた「人と人とのつながり」や「努力の軌跡」が刻まれています。
襷に込められた想い。
仲間を信じて走る姿。
限界を超えて挑み続ける若者たちの姿は、観る者に勇気と感動を与えてくれます。
また、箱根駅伝は、家族や地域、そして日本全体が一体となって応援することのできる、数少ないスポーツイベントです。
お正月の静かな時間に、テレビの前で、あるいは沿道で、選手たちの走りに声援を送る――
その体験は、世代を超えて共有される「記憶」となり、私たちの心に深く刻まれていきます。
そして、箱根駅伝の魅力は、毎年新たな物語が生まれることにあります。
予想外の展開、無名選手の躍進、仲間を思う走り――そのすべてが、観る者の心を揺さぶります。
第102回大会もまた、数々の感動が待っていることでしょう。
順位や記録だけでなく、その裏にある選手たちの物語に目を向けてみてください。
きっと、これまでとは違う視点で、箱根駅伝を楽しむことができるはずです。
新しい年の始まりに、私たちはまた、襷をつなぐ若者たちの姿に心を重ね、希望を見出すのです。
それが、箱根駅伝が100年以上にわたり愛され続けてきた、最大の理由なのかもしれません。


