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この記事は【アウトドア/山行好き】について、情報を発信しています。
それではゆっくりとご覧ください。

尾瀬ヶ原は美しい。おおらかな山々に周囲が守られて、ここから湧き出た水は、澄んだ瞳のような沼を創り出します。
尾瀬ヶ原の開放的な湿原風景と天空を映し出す池塘、そして季節ごとに色彩を変える花々など・・・。
首都圏からの日帰りも可能なこの楽園は、初心者でも安心して歩ける木道コースから絶景好きな牛首大展望まで、あらゆる楽しみ方があります。
尾瀬ヶ原の木道を歩けば360度の大パノラマ、池塘に映る雲、季節で色を変える花々が次々と現れます。
しかし、みなさんは次のようなことが心配になりませんか?
- 初心者でも迷わないコース選びとは?
- 高齢者でも安心安全の休憩の方法とは?
- 絶景写真スポットの時間帯早見表はあるの?
- 必要最小限の装備品は?
でも、安心して下さい。
私は入会している登山クラブのメンバー達と共に、次のような行程で山行して来ました。
【1日目】
福島市(5:50発) ⇒ 東北自動車道 ⇒ 日光宇都宮道路 ⇒ いろは坂 ⇒ 戦場ヶ原(休憩) ⇒
尾根戸倉(タクシー乗換) ⇒ 鳩待峠(12:00着) ⇒ 山ノ鼻小屋(15:00着) ⇒ 自由散策 ⇒ 山小屋(宿泊)
【2日目】
自由散策 ⇒ 山ノ鼻小屋(10:00発) ⇒ 鳩待峠(タクシー乗換 11:30発) ⇒ 尾根戸倉 ⇒
花の駅(片品花吹の湯)昼食・入浴(13:10~14:40) ⇒ 戦場ヶ原(休憩) ⇒ 日光宇都宮道路 ⇒
東北自動車道 ⇒ 安達太良山SA(19:10~19:25) ⇒ 福島市(20:00着)
この山行を踏まえて、読むだけで役立つ情報をまとめました。
この記事を読むことにより、不安無しの準備ができ、現地では感動シーンを逃さず撮影し、環境を守りながら最高の思い出が作れること間違いなしです。
それではゆっくりとご覧ください。



はじめに
尾瀬ヶ原は日本最大級の高層湿原であり、木道散策だけで壮大な自然が体感できます。
標高約1,400mに位置し、雪解け水が育む池塘と湿地植生が独特の景観を創っています。
6月のミズバショウや9月の草紅葉のカーペットは、写真愛好家に取って聖地となっています。
木道は整備されているためアップダウンが少なく、子ども連れでも2時間程度で一周できるエリアもあります。
登山というより“散歩感覚”で雄大な景色を味わえる、滅多に存在しない場所と言うことができます。



基本情報
- 本州最大の湿原:日本百名山の至仏山と燧ヶ岳の2つの山に囲まれた、南北2km東西6kmの湿原。
- 鮮やかな黄色い花で湿原を埋め尽くすニッコウキスゲといった高山植物が楽しめます。
- 所在地:群馬・福島・新潟の3県にまたがる尾瀬国立公園の中心部に広がる湿原です。
- 標高:およそ1,400 m。真夏でも涼しく、平地より10℃ほど気温が低い日もあります。
- 広さ:東京ドーム約150個分。遠くに山並みを望む広大な草原が続きます。
- アクセス:東京からバスや電車で約3〜4時間。鳩待峠や沼山峠が主な入口です。



高層湿原
- 高層湿原とは、雨水や雪解け水だけで維持される “スポンジ状” の大地をさし、地面がゆるやかに盛り上がり、川の水が一切入り込みません。
- 水がしみ込んでできた小さな池は池塘と呼ばれ、空の色を映し出す天然の鏡のようです。
- 湿原全体を保護するため、歩行者は木道とよばれる幅70 cmほどの板の遊歩道を歩きます。
木道は土を踏み固めないエコ対策となっています。
季節ごとの絶景ポイント
季節 | 見どころ | メモ |
---|---|---|
5~6月 | ミズバショウ(白い水辺の花)が群れ咲き、雪の名残が池塘に浮かぶ | 気温10〜15℃、朝は霧が発生しやすい |
7~8月 | ニッコウキスゲなど高山植物が次々開花 | 虫よけと日焼け止め必携 |
9月 | 草紅葉。湿原の草が赤・金・オレンジに染まり“草のカーペット”に変身 | 写真愛好家が最も多い時期 |
10月 上旬 | 周囲の山々の紅葉と湿原の枯れ草のコントラストが見事 | 朝夕は気温一桁、手袋があると安心 |
散策モデルコース
- 最短ループ:鳩待峠 → 牛首分岐 → 山ノ鼻 → 鳩待峠(約6 km/2時間前後)
アップダウンが少なく、幼児を連れた家族でも歩きやすいコース。
- 写真メインなら:山ノ鼻から牛首分岐を越え、ヨッピ吊橋まで伸ばすと池塘が特に密集(+1時間)。
- 注意:木道は右側通行がルール。すれ違い時の譲り合いが事故防止になります。
生き物と保護の取り組み
- 湿原では モウセンゴケなど食虫植物が見られ、小さな昆虫を捕えて栄養補給をしている。
- ニホンジカの食害を防ぐため、一部のエリアでは防護ネットを設置している。
- ゴミの持ち帰り、木道から外れないなど、“Leave No Trace”精神(自然を残す)が徹底されています。
トレッキングを楽しむヒント
- ザック:日帰りや山小屋泊など、行程に合わせ使い勝手のよいザックを選ぶことが大切です。
携行する荷物は出来るだけ少なく、またはコンパクトにするのがポイントです。
容量に少し余裕のあるザックを選ぶと良いと思います。
- トレッキングポール:急な斜面での転倒防止や、登山や下山中の膝や足の筋肉への負荷軽減に役立つ心強い味方となります。
尾根の木道では、ポールの先端にゴムキャップを装備した上で使用して下さい。
- 帽子:登山はもちろんトレッキングにも欠かせない必需品です。
季節に合わせて日よけタイプや防寒タイプを用意して、気温や日差しから頭部を保護しましょう。
- 水筒:保冷や保温、折りたたみなど色々なタイプがあります。
朝晩の気温低下や雨風等の急な天候悪化でも、体温の低下を防げる保温タイプの水筒は重宝します。
- シャツ・パンツ:シャツは長袖が基本ですが、季節に応じてアンダーウェアやTシャツ等で調整することが大事です。
パンツは収縮性のあるストレッチ素材のものが快適です。
シャツもパンツも、汗で体を冷やすことを防ぐ速乾性タイプがお勧めです。
- 登山靴:登山やトレッキングでは、コースに合わせた登山靴を選ぶことが大切です。
ある程度の高低差がある場合、転んだり足を痛めることがあります。
その為、ハイカットタイプで足首をしっかりと保護してくれるシューズがお勧めです。
- レインウェア:山の天気は変わりやすいものです。
急な雨や風などの悪天候から、体温の低下を防いでくれるのがレインウェアです。
登山開始で天候が良くても必ず持参しましょう。
- 防寒ウェア:山では日中と朝晩の気温の差があります。
体を温めてくれる防寒具は必須です。
軽量で温かく、コンパクトになるジャケットがお勧めです。
- ゲイター:登山道のぬかるんだ場所や、朝晩の露で足元の草が滑りやすい場合でも、レイン用のゲイターを装着すれば、泥はねや靴の中への浸水をガードします。
- 携行品:登山をするための地図・ガイドブック・コンパスなど。
紫外線から肌や目を守る日焼け止めやサングラス。
日帰りでもヘッドライトは忘れずに用意しましょう。
- トイレ:湿原内はバイオトイレのみとなります。
100円程度の協力金が必要です。
- 撮影マナー:三脚を広げる際は通行を妨げないよう、木道の端に寄って設置して下さい。
ドローンは国立公園のため禁止です。
尾瀬ヶ原は「本格的な登山ではないのに、標高1,400 mのダイナミックな自然を“散歩感覚”で味わえる」という、世界でも珍しい湿原です。
春の雪解け、夏の高山植物、秋の草紅葉と、季節ごとに全く異なる表情を見せてくれます。
写真好きから家族連れまで幅広い層に人気があります。
環境保護のルールを守りながら木道を歩き、日本の湿原文化と四季の移ろいを体感してみて下さい。



詳細情報
尾瀬は、日本の国立公園内にある特別保護地区で、標高約1,400メートルに広がる貴重な高層湿原です。
自然環境が厳しく守られており、多くの動植物が生息していることから、国内外の自然愛好家やハイカーにとって人気のスポットとなっています。
尾瀬の特徴は、氷河期から生き残った植物や、湿原特有の動植物が共存していることです。
湿原とその周囲のブナ林がモザイク状(まだら模様のように混ざり合った状態)に分布し、非常に複雑で豊かな自然環境が形成されています。
- 湿原には、モウセンゴケのような食虫植物(虫を捕えて栄養を吸収する植物)が見られます。
- 動物では、日本固有の野生動物であるニホンカモシカが生息しています。
自然保護のため、木道以外への立ち入りは禁止されており、ゴミはすべて持ち帰るルールが徹底されています。
このような管理により、尾瀬は「野外教室」としても価値があり、自然保護と観光の共存を学ぶ絶好の場所となっています。
尾瀬の最大の魅力のひとつは、季節ごとにまったく異なる風景が楽しめることです。
- 春:残雪と新緑のコントラストが美しく、命の芽吹きが感じられます。
- 夏:深い緑と、白い綿のようなワタスゲが一面に広がります。
- 秋:湿原が金色に染まる草紅葉が見ごろになります。
- 冬:静寂に包まれた雪原が広がり、幻想的な雰囲気が漂います(冬の訪問は上級者向けです)。
特に人気なのが、「朝霧ショー」と呼ばれる7月上旬と10月上旬の風景です。
7月にはニッコウキスゲの花が咲き、10月には草紅葉と霜が同時に見られる幻想的な景色が広がります。
毎回訪れるたびに違った表情を見せるため、「何度行っても初めての感動がある」と言われています。
尾瀬のハイキングコースは、登山初心者にも安心して楽しめるように整備されています。
- 木道と呼ばれる木製の遊歩道が整備されているため、道に迷う心配が少なく、起伏も緩やかです。
- 代表的な初心者向けコースは、鳩待峠 → 山ノ鼻 → 牛首分岐 → 鳩待峠を巡る約6kmの周回ルートで、所要時間は休憩を含み3〜4時間です。
- コース途中にはトイレやビジターセンターもあり、安心して自然を楽しめます。
「安心・安全で尾瀬を好きになる」ことが、アウトドア初心者がスキルアップするための近道です。
尾瀬へのアクセス方法は、尾瀬では自然環境を守るため、自家用車の乗り入れが制限されています。
そのため、公共交通機関+シャトルバスの利用が推奨されています。
- 新幹線なら上毛高原駅、または在来線なら沼田駅から路線バスに乗車し、戸倉駐車場でシャトルバスに乗り換えて鳩待峠へ向かいます。
- 乗り換えを含めても、東京から約3時間半でアクセス可能です。
渋滞の心配がないため、公共交通機関を利用すれば日帰りも可能で、ストレスの少ない山行が楽しめます。



3つの登山口とその特徴
尾瀬には主に3つの登山口があり、それぞれスタート地点の標高やルートの難易度が異なります。
登山口 | 特徴 | おすすめの人 |
---|---|---|
鳩待峠 | 湿原の中心部へ最短でアクセスできる | 初心者、日帰りの方 |
沼山峠 | 尾瀬沼エリアに近い | 湖の景観を楽しみたい人 |
大清水 | 長距離縦走に向いている | 健脚の方、2日以上の計画者 |
自分の体力、日程、写真撮影や自然観察などの目的に応じて、登山口を選ぶことが、尾瀬を最大限に楽しむためのポイントです。
所要時間と距離に応じてプラニング
尾瀬のハイキングは、短時間の散策から本格的な登山まで、2時間〜2日まで自由に計画できます。
- 木道周回:約6km(所要約3〜4時間)、初心者・日帰り向け
- 長距離縦走:最大30km近く、健脚向け
- 尾瀬ヶ原+至仏山コース:約10時間(宿泊を含めて計画が必要)
さらに、山小屋に宿泊すれば、星空観察や朝霧の絶景も楽しめます。
重要なのは、日帰りか宿泊かを決めてから、逆算して出発時刻を設定することです。
次に、尾瀬を訪れる際のアドバイスとして、
- 天候が変わりやすいため、重ね着できる服装がおすすめ!
- 水分補給や軽食など、最低限の装備を持っていくこと!
- ゴミは必ず持ち帰る:自然を守るための大切なマナー!
- 事前にバスや登山道の情報をチェックし、計画的に行動する!
尾瀬はただの観光地ではなく、自然とふれあい、四季の美しさを体感し、環境保護の大切さを学べる場所です。
初心者から経験者まで、訪れるたびに新しい発見と感動を与えてくれる、まさに日本が誇る自然の宝庫です。
お勧めのハイキングルート
尾瀬で最もおすすめのハイキングルートは、アクセスが良く、初心者でも安心して楽しめる鳩待峠からの王道ルートです。
このルートは標高差が約200メートルと比較的ゆるやかで、尾瀬の豊かな自然を短時間で満喫できることから、初めて尾瀬を訪れる人にとって理想的なコースとされています。
出発点となる鳩待峠からは、整備された木道が続いており、途中には「山ノ鼻ビジターセンター」があります。
ここでは季節ごとの植物や動物の情報、ルート案内などがわかりやすく紹介されており、自然観察の手助けになります。
さらに牛首分岐に向かえば、広大な湿原と空が一体となったような美しいパノラマが広がり、尾瀬の自然の真髄に触れることができます。
帰路の途中では、山小屋で販売されている名物の「花豆ソフトクリーム」で甘いご褒美を楽しむのもまた、尾瀬ならではの思い出となるでしょう。
もし、より静けさと神秘的な風景を求めるなら、尾瀬沼を目指すルートも魅力的です。
沼山峠から出発するこのルートは、高低差が少なく、体力に自信がない方でも比較的楽に歩けます。
途中には、湖のような景観が広がり、湿原とはまた異なる静謐な雰囲気が漂っています。
特に早朝に歩き始めると、無風状態の湖面に「燧ヶ岳」が鏡のように映る「逆さ燧」という幻想的な景色に出会えることがあります。
このように湿原と湖沼という異なる風景が一日で楽しめるという点でも、このルートは非常に贅沢な体験を提供してくれます。
また、写真を目的に訪れる人にとって見逃せないのが、牛首から尾瀬ヶ原を見渡すエリアにあるまっすぐに延びる木道の景観です。
この直線的な木道は、左右に池塘と呼ばれる湿地の池が点在しており、空や雲を水面に映し出す光景が広がります。
視界は南北に大きく開け、圧倒的な開放感とともに、SNS映えする構図が自然と生まれる場所です。
特に9月下旬の夕暮れ時、太陽が低くなり木道全体を黄金色に染め上げる瞬間は、「尾瀬版ウユニ塩湖」とも呼ばれ、多くの写真家がこの光景を求めて集まります。
この絶景を撮影する際は、三脚の使い方や立ち位置に注意し、他のハイカーの通行を妨げないようマナーを守ることが大切です。
尾瀬を安全に快適に歩くためには、服装と装備の選び方にも注意が必要です。
尾瀬は標高の高い場所にあるため、夏でも朝晩は冷え込み、また午後には雷雨が発生しやすい山岳気候です。
そのため、気温差に対応できる重ね着(レイヤリング)を基本とし、防風性と保温性のあるウインドブレーカーやフリースの携帯が望まれます。
さらに、突然の雨に備え、上下セパレートタイプのレインウェアも必携です。
木道は濡れると滑りやすくなるため、滑り止め付きのトレッキングシューズを選ぶと安全です。
日帰りハイキングであっても、必要な装備をしっかり整えれば、小さな10リットルのバックパックでも十分対応できます。
雨具、水、軽食、地図、携帯の予備バッテリー、熊よけの鈴、そして簡易的な救急セットを持っておけば、万一の際にも落ち着いて行動できるはずです。
装備が軽ければ、膝への負担も減り、景色を楽しむ時間や心の余裕にもつながります。
また、尾瀬を訪れる際には、天候の急変にも備えて行動することが重要です。
午後になると雷雲が発生しやすく、木道には避雷設備がありません。
もし雷鳴が聞こえたら、すぐに湿原中央を離れ、樹木のある場所へと避難してください。
その際、レインウェアをすぐに着られるよう準備しておくことが大切です。
尾瀬では「天気が崩れたら、すぐに行動をやめる」という判断が、事故を防ぐ最も効果的な手段になります。
高齢のハイカーや体力に不安のある方にとっては、木道が広く段差の少ないルートを選ぶことが安全面・快適面で大きな意味を持ちます。
たとえば、鳩待峠から山ノ鼻までの往復ルートは距離も短く、2時間以内で完了できます。
トイレやベンチも整備されており、休憩をこまめに取りながら無理なく歩ける理想的なコースです。
尾瀬は短時間でも満足度が高い自然体験ができる場所であり、体調に合わせたルート選びが健康づくりにもつながります。
さらに、尾瀬では山小屋やビジターセンターを上手に活用することも快適な山行の鍵となります。
山ノ鼻小屋では、温かい味噌汁が200円で提供されており、ほっと一息つける癒しの時間となるでしょう。
また、万一の時の無線連絡体制も整っており、安心感も高まります。あらかじめどこで休憩をとるか目標を決めておけば、歩行のペースも安定し、疲れを溜めずに行動することができます。
安心・安全に尾瀬を楽しむには、「早出・早着」を基本とする行動計画が欠かせません。
たとえば、朝5時半に歩き始め、午後1時ごろまでに下山すれば、午後の雷や夕暮れのリスクを避けられます。
また、自分の歩幅や体力に合った同行者と歩く「バディ行動」も、安心感と安全性を高めてくれます。
自然の中では、「時間の余裕が、心と体の余裕を生む」ことを常に意識して行動することが大切です。
尾瀬は、訪れる人の誰にとっても優しく開かれた場所でありながら、深く豊かな自然が守られている特別な場所です。
準備とマナーを大切にしながら歩けば、そこには四季折々の新しい感動が、何度でもあなたを待っていることでしょう。



尾瀬の魅力を満喫するための写真スポット
お勧めの1つは、山ノ鼻から牛首にかけての池塘群が朝霧を撮影する黄金エリアです。
夜明け直後の放射冷却で霧が発生し、光芒が差し込みやすい場所となっています。
4:30発で木道に立ち、NDフィルターとリモートレリーズを使用すると幻想的な一枚が撮れること間違いなし。
ことわざ “早起きは三文の徳”を、文字通り写真で実感できる瞬間となります。
尾瀬を訪れる楽しみのひとつは、四季折々に咲く美しい高山植物たちとの出会いです。
人気の花の観賞ルートとしてお勧めなのが、鳩待峠からアヤメ平へと続く登山道です。
このルートは「天空の花道」とも呼ばれ、標高の変化や日当たりの違いによって花の見ごろが長く続くのが特徴です。
たとえば、6月には雪解けとともにミズバショウ(水芭蕉)が咲き始め、7月には白い綿のようなワタスゲが湿原を覆い、8月には鮮やかなオレンジのコオニユリが咲き誇ります。
このように、月ごとに移り変わる花々の「リレー」を楽しめるのは尾瀬ならではの魅力です。
事前に「花の開花カレンダー」をチェックして訪れることで、ベストな撮影タイミングを狙うことができ、写真の成功率もぐっと高まります。
また、尾瀬の広がりある風景を写真や映像でより印象的に残したい方には、パノラマ合成やタイムラプス撮影に挑戦してみるのもおすすめです。
尾瀬ヶ原に広がる湿原の水平線、そしてゆっくりと流れる雲は、時間の移ろいを美しく表現できる格好の素材です。
特に、牛首分岐付近の木道の上に三脚を低く構え、15秒間隔で約400枚の写真を撮影すれば、まるで雲が生きているかのように流れる滑らかなタイムラプス映像を作ることができます。
工夫を凝らせば、旅の思い出が“作品”レベルに仕上がるのも尾瀬の楽しさのひとつです。
ぜひ、季節と光、そして時間の流れを感じながら、尾瀬でしか撮れない一枚を探してみてください。
尾瀬の季節イベント
尾瀬の楽しみは、雄大な湿原や山々を歩くだけではありません。
季節ごとに開催されるイベントに参加すれば、尾瀬の自然をより深く学び、感じることができます。
特に人気なのが、自然観察会や星空観賞会といった体験型プログラムです。
いずれも、尾瀬を熟知したガイドが同行し、植物や動物、さらには星座や天体について、わかりやすく解説してくれます。
風景だけでなく、その背後にある自然のしくみや物語を知ることで、旅の満足度がぐっと高まります。
たとえば、7月上旬にはレンゲツツジ観察ツアーが開催され、鮮やかに咲く高山植物を間近で見ることができます。
また、8月の新月の時期には、天の川の撮影講座が人気で、澄んだ空気の中、満天の星を写すことができる貴重な機会となっています。
こうしたイベントに参加すれば、「ひと味違う尾瀬」を手軽に体験できることでしょう。
また、地元ガイド付きのツアーは、初心者や高齢者の方にとっても大きな安心となります。
プロがペースやルートを調整してくれるので、安全かつ快適に歩くことができます。
たとえば、尾瀬ガイド協会による半日ツアーでは、装備のレンタル付きでおよそ7,000円程度、安全性と学びを兼ねた、価値ある体験になるはずです。
こうしたイベントやガイドツアーに参加するには、1週間前までの予約と装備チェックが理想です。
特に人気イベントはすぐ満席になってしまうことがあり、レンタル品も数に限りがあります。
また、万が一レインウェアなどを忘れてしまった場合は、山小屋で購入することも可能です。
その際は市販価格の1.5倍程度になることが多いため、事前の準備がコスト面でも安心につながります。
尾瀬の自然をより深く、そして安全に楽しむために、こうしたイベントをぜひ活用してみてください。
きっと、新しい尾瀬の魅力と出会えるはずです。



まとめ
尾瀬の魅力は「アクセスのしやすさ」と「圧倒的な自然美」にあります。
本記事では
- 初心者でも迷わない木道中心コース。
- 高齢者が安心して歩ける休憩の取り方。
- 季節ごとの花・朝霧・夕焼けなど外せない写真スポット。
- 装備と荷物の最適化。
などをまとめました。読者の皆さんが得られるメリットは次の三つです。
- 計画段階での不安をゼロにできる:アクセス、コース難易度、所要時間が一目で把握でき、迷いなく出発できます。
- 現地での体験価値を最大化できる:花暦や時間帯別の絶景ポイントを押さえておくことで「行ったけれど見られなかった」を防ぎます。
- 安全と環境保全を両立できる:天候急変や野生動物対策、トイレマナーを理解し、尾瀬の自然を未来へ残す行動が取れるようになります。



安全の注意事項
まとめの最後に、尾瀬のような自然豊かな場所では、時として野生動物、特にクマに出会う可能性があります。
しかし、正しい知識を持っていれば、冷静に対応することができます。
万が一クマに遭遇した場合は、決して背を向けて走らず、ゆっくりと後退して距離を保つことが基本です。
これは、クマが「逃げるもの」を追う本能を持っているためです。
さらに、熊鈴を常に鳴らしておくことで、人間の存在を事前に知らせ、遭遇そのものを避ける効果があります。
万が一目の前に現れてしまったときには、両腕を広げて体を大きく見せることで、相手に対して「敵ではないが油断もできない存在」と伝えることができます。
“予防”と“落ち着いた行動”こそが、野生動物とのトラブルを最小限に抑える鍵です。
また、山の天気は変わりやすく、特に夏の午後は雷雨が発生しやすくなります。
尾瀬の湿原に設けられた木道には避雷設備がないため、雷の際は非常に危険です。
雷注意報が出た場合や、ゴロゴロという雷鳴が聞こえたら、すぐに湿原の中央から離れ、周囲の樹林帯に避難しましょう。
事前にスマートフォンの天気アプリや雨雲レーダーを使って、雨や雷が近づいてくる兆候を把握することも大切です。
特に、雷雲の接近が見られた場合は、20分ほど前に行動を中止して安全な場所へ移動するのが理想です。
このように、早めの判断が命を守る行動につながるという意識を常に持つことが重要です。
さらに、尾瀬を訪れるすべての人は、環境保全のために協力をしなければなりません。
尾瀬には自然に優しいバイオトイレが設置されていますが、その維持には費用がかかります。
そのため、一人あたり100円程度の使用協力金を入口の募金箱に入れて下さい。
この小さな心がけが、自然環境の維持に大きく貢献します。
特にお子様連れの方は、この取り組みを通じて環境保護の大切さを伝えて下さい。
尾瀬の自然は、訪れるすべての人の思いやりによって守られています。
小さなマナーが、美しい自然を未来へとつなげて行きます。
そんな気持ちを忘れずに、安心・安全で心豊かなスローライフを尾瀬ヶ原でお過ごしください。
この記事を参考にして頂ければ、初めての方でもリピーターでも“最高の尾瀬”に出会えると思います。