日本語記事 芥川竜之介『杜子春』、青空文庫 或春の日暮です。唐の都洛陽の西の門の下に、ぼんやり空を仰いでいる、一人の若者がありました。若者は名を杜子春といって、元は金持の息子でしたが、今は財産を費い尽して、その日の暮しにも困る位、憐な身分になっているのです。 2025.04.10 日本語記事
日本語記事 中島敦『牛人』、青空文庫 魯の叔孫豹がまだ若かった頃、乱を避けて一時斉に奔ったことがある。途に魯の北境庚宗の地で一美婦を見た。俄かに懇ろとなり、一夜を共に過して、さて翌朝別れて斉に入った。 2025.04.09 日本語記事
日本語記事 [002]日本語発音の導入|長母音 「あ(a)、い(i)、う(u)、え(e)、お(o)」の5つの母音は日本語では短母音ですが、長さを2倍(2モーラ)にすると長母音になります。 2025.04.01 日本語記事
日本語記事 芥川竜之介『蜘蛛の糸』、青空文庫 ある日の事でございます。御釈迦様は極楽の蓮池のふちを、独りでぶらぶら御歩きになっていらっしゃいました。池の中に咲いている蓮の花は、みんな玉のようにまっ白で、そのまん中にある金色の蕊からは、何とも云えない好い匂が、絶間なくあたりへ溢れて居ります。極楽は丁度朝なのでございましょう。 2025.03.24 日本語記事
日本語記事 太宰治『たずねびと』、青空文庫 この「東北文学」という雑誌の貴重な紙面の端をわずか拝借して申し上げます。どうして特にこの「東北文学」という雑誌の紙面をお借りするかというと、それには次のような理由があるのです。 2025.03.22 日本語記事
日本語記事 [001]日本語発音の導入|仮名とモーラ 日本語は、「あ、い、う、え、お」の5つの母音を基礎としています。日本語の仮名は、発音単位として「モーラ」と呼れる長さを持っています。すべてのモーラは、発音される際にほぼ均等な長さで発音されるという特徴があります。 2025.03.19 日本語記事